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メジャーヴィーナス・ジャパンの東京エコファクトリー 廃棄物と資源扱う次世代工場 

金属スクラップを中心とした国内総合リサイクル大手スズトクホールディングス株式会社と廃棄物処理大手の大栄環境株式会社が共同で設立したメジャーヴィーナス・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、鈴木孝雄会長、金子文雄社長)は、東京都内に廃棄物と循環資源の受入れを可能としたONESTOPソリューションサービスを提供する新工場「東京エコファクトリー(東京都江東区新木場4―2―21)」を整備し、このほど営業を開始したと発表した。

今回、メジャーヴィーナス・ジャパンが開設した「東京エコファクトリー」は、スズトク子会社の株式会社鈴徳東京営業所が扱ってきた鉄・非鉄スクラップのリサイクルを引き継ぐとともに、大栄環境から廃棄物の営業・処理ノウハウの提供を受け、両社が持つそれぞれの強みを生かした、廃棄物と循環資源の垣根のない総合的な廃棄物処理・リサイクルサービス(ONESTOPソリューションサービス)が提供できる次世代型の処理・リサイクル施設(静脈産業モデル施設)を目指したもの。施設面積は6740㎡で従業員数は28名。鉄・非鉄スクラップほか、産業廃棄物、小型家電などを取り扱う。中間処理で圧縮が501トン/日、切断が830トン/日の能力を有し、更に手解体なども行う。

また今後、メジャーヴィーナス・ジャパンでは、「東京エコファクトリー」における建屋・設備の増改築などを進め、拡大化を図っていくとともに、スズトク、大栄環境との3社間連携を図りながら国内での事業基盤の強化を図り、全国の排出事業者や自治体ニーズに対応しつつ、国際的にも競争力のある企業グループを形成致します。更に、「静脈メジャー」として業界全体の再編(M&A等)や振興を図ることで、「社会インフラ」としてのリサイクルビジネス全体の活性化を目指していくとしている。

古紙センター 中国「農村部の回収率」課題に 第5回日中古紙セミナーを開催

第5回日中古紙セミナー

第5回日中古紙セミナー

公益財団法人古紙再生促進センターはこのほど、第5回目となる日中古紙セミナーを開催した。同セミナーは、日中の古紙の諸問題について意見交換を行い、両国関係者の交流を図るのが狙い。1年毎に日中両国の持ち回りで開催され、今年は日本側での開催。冒頭、挨拶に立った古紙センター・渡理事長は「古紙・製紙関係者の皆様の事業展開に役立ち、日中両国の友好に寄与することが出来れば」と述べた。

今回のセミナーでは、中国側より、中国国内の古紙回収業界の発展状況(中国再生資源回収利用協会・孫建波氏)や製紙産業の発展(浙江景興紙業有限公司・徐海偉氏)、中国の輸入古紙の品質検査に関する内容(中国検査認証集団有限公司・馬志新氏)が報告される一方、日本側からは古紙の品質問題(日本製紙株式会社・本田義継氏)とその品質向上に向けた諸方策(全国製紙原料商工組合連合会・栗原正雄氏)による講演が行われた。

講演終了後には質疑応答の時間が設けられ、両国関係者による活発な議論も行われた。特に来年以降予想されるアメリカの内需増に伴う輸出古紙の減少の影響に関し、中国側からは「回収率の拡大が急務だが、農村部の回収がかなり難しく、都市化率を上昇させることで回収率の向上を目指していきたい」との見解を示した。閉会の挨拶では、大久保信隆副理事長が「日本の2020年古紙利用率65%目標に向け、品質向上が重要」との認識を示すとともに、セミナーを振り返って「今回の論点を引き続き研究し、次回は更に実りある議論になることを期待したい」と締めくくった。

全国ウェイスト組合連合会・第55期総会 古着バブルから一転、東京組合は解散へ

全国ウェイスト組合連合会(庄司治会長)は先ごろ、兵庫県の赤穂温泉にて第55期定時総会を開催。次年度の会長に愛知県再生繊維協同組合の大村清和氏(大村商店)が就任すること等を決定した。昨年の業界は、古着バブルから急転直下の一年となり、東南アジアにおける輸入規制強化とアフリカの外貨不足、為替下落などで需要激減による大幅な供給過剰に苦しむ格好となった。完全な買い手市場となったマーケットでは、よりフレッシュでファッショナブル、若者向けといった品質要求が強まっており、地方の込みボロ原料では適合するものが少ないといった厳しい状況も伝わっている。

ウェスの国内需要は横ばい推移だが、人手不足などで国内生産による供給は減少。海外系列工場からの輸入が大きなウェイトを占める状況が続いており、海外資本の古着業者がウェス製造に興味を示し、低価格帯での輸出を始めており、この動向も注視される。こうしたなか、長年連合会の事務局を務めた東京ウェイスト商工協同組合が組合員減少に伴い解散に向けて調整中であることから、来季から暫定的に事務局も持ち回りで運営していくことを今総会で決定している。

なお、総会終了後には故繊維ウェイスト研究会が開催され、(公社)セカンドハンドの創設者・新田恭子氏を講師に「世界と日本のチャリティショップ事情」をテーマとした講演も行われている。