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再生資源・リサイクル業界の専門紙

日刊資源新報

びん・カレット

リユースびんかカレットか

カレット

カレットの山

平成16年の我が国のガラスびん生産量は155万4千トン。その原材料のおよそ90.7%にあたる141万トンが使用済みのガラスびんを破砕した再生原料(カレット)。ガラスびんは大きく2つに分けて、洗浄して中身を詰め替え再使用するリターナブルびんと、使用後に破砕して再びガラスびんなどの原材料に戻すワンウェイびんとがある。ガラスびんのリサイクルもリターナブルびん(生きびん)とワンウェイびんとでは、方法も扱う業界も基本的に異なり(双方に対応できる業者もいるが)、生きびん向けかカレット向けかによって回収方法などに違いがある。

最近になってPETボトルやアルミ缶などびんに変わる素材の飲料容器が登場、飲料容器材のシェアに大きく進出している。少子高齢化・女性の社会進出といった社会情勢の変化も、扱いの簡便な新素材容器への移行に拍車をかけていることが指摘されている。一方で、酒類・飲料類の輸入については、依然びん容器が主流である。数年前のワインブームに海外からの輸入ワインの空きびんが、製びん材としては需要の少ない色付きびんであったためにその処理が問題となったことは記憶に新しいところである。

びんリサイクルを取り巻く課題

国内でのびん生産は平成6年の244万トンをピークに年々減り続け、加えてリサイクル促進という社会的な機運の高まりから、ガラスびんの回収量が急増、再生原料のダブツキが原料市況の下落へとつながった。平成9年の容器包装リサイクル法の施行で行政が市民から回収した容器包装をメーカーや利用事業者の責任でリサイクルするという制度ができ、市況の変動の左右されることなく、一定規模のリサイクルができるようになってはいるものの、一方でこの法律を契機に生きびんリサイクル(リユース)の減少や他素材容器への移行が一気に加速したという問題点も指摘されている。

また、新たな制度がスタートしたことで回収量は急速に拡大しており、新規用途の開発が全業界的な課題となった。現在、道路舗装材や建築資材、室内インテリア製品などでの利用が事業化されているが、製品需要そのものの伸び悩みやバージン材との競合等から、いずれについても劇的な需要拡大につながるまでの成果は得られていないというのが実情だ。